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もっと多くのニッケルを見つけること

THE MAGAZINE DEVOTED TO NICKEL AND ITS APPLICATIONS

2008 年3 月
容積 23   2

 

カナダの国土のほぼ半分を占める先カンブリア時代の楯状地には、明らかにかなりな大きさのニッケル鉱床発見の可能性がまだ相当に残されており、探鉱会社にはそれらを発見し開発するために必要な資金があふれている。

 


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2007年、世界のニッケル需要は140万トンと最高を記録した。この主な要因は中国経済の急成長であり、世界の需要に占める割合が、4年前は11%であったが、昨年は22%になった。

ニッケルは、水の浄化及び給水システム、大気汚染防止設備、エネルギー再生のインフラといった、不可欠な方法で持続可能な開発に貢献している。だから、「環境金属」の需要が最高記録となっても少しも驚くには当たらない。

ニッケル誌3月号では、高温ニッケル合金製のタービンを使用する「クリーン開発メカニズム(CDM:Clean Development Mechanism)」プロジェクトの数の増大についてレポートしている。こうしたプロジェクトは中国だけでなくインド、ブラジル、その他の開発途上国(4ページ参照)で飛躍的に増えている。

CDMプロジェクトは、農業廃棄物の分解により発生するバイオガスを燃焼させて発電する。バイオガスは燃焼しても、温室効果ガスとして大気中に排出されず、また、バイオガスによる発電は開発途上国で石炭火力発電所がより少なくてすむということを意味する。

CDMプロジェクトは、ニッケルにとって巨大な市場ではないかもしれないが、それは成長を続けている市場であり、また、これらのプロジェクトはニッケルがいかに持続可能な開発を支えているかを思い出させるものである。

2007年には、前年よりもより多くのニッケルがリサイクルされた。にもかかわらず、依然として供給は需要に追いつくことができない。そこで問題となるのは、この貴重な金属資源の採掘可能な鉱床が需要をまかなうに十分なだけ発見できるのか、あるいは、もっと単純に言えば、ニッケルは持続可能な資源であるかということである。

ニッケルを探査しているジュニアカンパニーのカナダだけの数から判断して、答えは、「はい」である。トロントで最近開催されたカナダ探鉱開発協会の2008年大会で、これら企業のすべてではないにしても大部分が、投資家に対し自分たちのいろいろなプロジェクトの売り込みに忙しかった。

  • International Nickel Ventures 社はオンタリオ州北部のJames Bay Lowlandsで電磁気及び磁気探査を実施している。また、オンタリオ州Timmins近辺でXstrata Nickel社のMontcalm鉱山に隣接する鉱床や同様の地質学的特徴のある場所で地球物理学調査を終了させている。
  • Fletcher Nickel 社はTimmins地域で地球物理調査の対象地の探査を実施している。
  • Independent Nickel 社はマニトバ州北部のLynn Lakeでもっと広く鉱物資源を求めて以前ニッケルを生産していた鉱床の再調査を行っている。
  • オンタリオ州北部のSudbury地域では、First Nickel 社がそのLockerby鉱山で可採地区を拡張しており、鉱山の寿命があと8年から10年延びることを期待している。一方、同社のXstrata Nickel社のStrathcona選鉱場から遠くないところにあるPremiere Ridge鉱山で生産が開始された。First Nickel 社はSudbury Basinで有望な二つの探鉱プロジェクトを扱っている。

カナダの国土のほぼ半分を占める先カンブリア時代の楯状地には、明らかにかなりな大きさのニッケル鉱床発見の可能性がまだ相当に残されており、探鉱会社にはそれらを発見し開発するために必要な現金があふれている。

悲しいことに、カナダで最後に発見された大きなニッケル鉱床であるLabradorのVoisey’s Bayは、生産までに10年要した。しかし、鉱物探鉱会社はリードタイムを短縮しようと奮闘している。例えば、Canadian Royalties社は、同社のNunavikニッケルプロジェクトの生産開始に向けて、先住民と影響と福利に関する合意について交渉を行っている。Nunavik鉱山は、ケベック州北部のXstrata Nickel社のReglan鉱山の南わずか20キロメートルにある。Canadian Royalties社によれば、生産までのコストは推定225百万ドルである。

さらに、PDACとカナダの先住民グループは、鉱山の発見を生産に向けるために必要とされる協力を深める目的で相互理解に関する覚書に署名した。

上記したすべてが、持続可能な資源としてのニッケルの価値を強調するものである。


編集発行人

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